みなさん、こんにちは。
韓国との一件ですとか、アメリカと中国ですとか、あまりパッとした良い話がない中、先日の滝川クリステルさんと小泉進次郎さんの結婚発表は衝撃的でしたね。あのような女性はどうゆう男性がゲットするのかと私は思っていましたが、やはりああゆう男性がゲットするのですね。様々なカップルがあるかと思いますが、首相官邸にて婚約の報告をするカップルはそう多くないと思います。素晴らしくお似合いの、久々に何か胸のスカッとするような話題に触れたような気がいたします。
後ほど親睦委員会の方からご紹介して頂きますが、本日は千田ガバナー補佐さんに来ていただきました。例会が終わりましたらクラブアッセンブリーを行って頂く運びとなっております。小山さん、ＩＭ頑張りましょう。ひとりでも多く出るように頑張ります。よろしくお願いいたします。

以前少し触れましたが、２０２４年から紙幣が新しく変わります。一万円札は、満を持して渋沢栄一さんが登場されます。五千円札は津田塾をお創りになられた津田梅子さんです。千円札は北里柴三郎さん。
本日は、この辺のお話をさせていただきたいと思います。
現代の経営学の発明者でありますピーター・ドラッカー博士がこの渋沢栄一さんを、「経営の『社会的責任』については世界で右に出る者はいないだろう、当分こういう人は出てこないのではないか」と、嬉しい言葉を言っておられるように、本当にすごい方です。今更私の口から渋沢王の業績を言うのも憚られるのですが、簡単に連ねますと、第一国立銀行（現：みずほ銀行）を皮切りに、王子製紙、東京海上、日本郵船、東京電力、東京ガス、帝国ホテルに札幌ビール、ＪＲ、その時の国鉄、日本経済新聞社と、『株式会社』と名の付くもの、合本主義のものは、今言ったところを代表選手として５００社あるそうです。
営利企業以外の団体ということになりますと、東京証券取引所、日本商工会議所、日本赤十字社、聖路加国際病院、慈恵医大、大学ですと一橋大学、早稲田大学、東京経済大学。こういった諸団体が６００。株式会社と合わせますと１１００の、今も流々として連なっている会社や団体の立ち上げの発起人のひとりとして活躍されました。彼は井上馨氏の秘書として官界に居て、官僚になったのですが、明治政府で井上氏がけんかして辞める際に、「私も官界を去って商業に入ろう」と言いました。その時、同僚からこんなことを言われたそうです。「君も遠からず長官になれる、大臣になれる器だ。お互い官職にあって国家の為に尽くす身だ。それなのに卑しむべき金銭に目が眩んで官職を去って商人になるとは実に呆れる。今まで君をそうゆう人間だと思わなかった。」ひどい話があったものですね。この伝でいきますと、ここにいる方は全て『卑しき金銭に目が眩んだ商人』ということになってしまうわけであります。
しかし、これがどうしてみようもないおばかさんが言ったのだとしたら話は別ですが、初代大審院長、明治の大岡と賞賛された玉乃世履さんという方が言われた言葉でした。その当時、いかに商人の地位が低かったかということがわかりますね。 その言葉に対し、渋沢栄一さんは「モノの豊かさとは、大きな欲望を抱いて経済活動を行ってやろう、というくらいの気概がなければ進展するものではない。欲があって当然だ。空虚な理論に走ったりしなければ、国も民も豊かにはなれない。最も資本主義や実業というものは、金持ちになりたいとか、利益を増やしたいという欲望をエンジンとして進むものである。しかし、そのエンジンはしばしば暴走してしまう。私は論語で一生商売を貫いてみせる。金銭を取り扱うことがなぜ卑しいのか、君のように金銭を卑しんでいれば国家は立ち行かない。民間より官の声が尊いとか、爵位が高いとか言っているようでは、これからの日本は立ち行かないのだ。」という言葉を発しておられます。事実、爵位で言うと大概の同地位の方は伯爵や侯爵になっている中、あれだけの方が「子爵」で終わっています。そういった所にも表れているということです。この「論語と算盤」を若い頃読んだ時、ロータリーと似ているなあと思いました。会長に就任することが決まった時に、もう一度読み直した次第であります。
ポール・ハリス氏が１８６８年、明治元年の生まれで、渋沢栄一さんが１８４０年生まれ。約２８歳、渋沢さんの方が年上です。渋沢さんは７０歳を過ぎてから４回もアメリカに訪問しています。その際、１回の渡米で相当な著名人と約５０の晩餐会を行っていたそうです。おそらく、おそらくですよ、その当時どこかの晩餐会で、若き日のポール・ハリス氏と渋沢さんが、この辺りの商売と道徳について話しをしたのではないかなあと思うと、なにかロータリーも夢があるように思えてなりません。
本日は一万円札になる方について少し触れさせていただきました。 以上であいさつを終わります。ありがとうございました。